有機物循環農法

有機物循環農法で、
100年後の環境を守り続けます。

有機物循環農法とは

有機物循環農法は、田んぼから取れた米以外のものを堆肥として土に返すことで、
良い土づくりを行います。
毎年毎年の積重ねによって、軟らかい土になり根の張りが良くなる、
土の水保力や通水性が高まるなど、できる良い土が美味しいお米を育てます。

お米作り6つのSTEP

お米作りというと、「田植え」や「稲刈り」のイメージが強いかと思いますが、
一番多く時間を割くのは、田植えの前の「準備」と収穫するまでの「管理」です。
天候、水、土、害虫などによる変化はないかなど、
おいしいお米を目指し、日々調整や工夫を繰り返しています。

STEP

堆肥づくり・散布

3月下旬〜4月上旬
自社の田んぼから取れたお米以外のものから、堆肥を作り、散布します。
もみ殻くん炭づくり
自社のお米から出たもみ殻を使い、もみ殻くん炭を作ります。
堆肥の散布
稲わら、もみ殻くん炭、米ぬか等を、田んぼへ散布します。
STEP

苗づくり

4月
種もみから育てて丈夫な苗をつくります。
ビニールハウス内の整地作業
潅水時、苗の水分が均一に保持されるようにハウス内を平らにします。
種子消毒
微生物病害防除剤を使用します。
生物を有効成分としたイネ種子伝染性病害防除剤で、安全性が高く環境負荷が少ない環境保全型農業に適した資材です。生菌の微生物農薬ですので特別栽培農産物において使用成分回数にカウントされません。
浸種
種もみを13℃の水に浸します。(1週間程度)
催芽
30℃の水温で種もみの芽を出します。(15時間程度)
脱水
種もみ用脱水機にて水分を切ります。
種蒔き
播種機にて床土、水、種、覆土を均一に入れます。
発芽
発芽機に入れ芽を5mm程度伸ばします。(2~3日)
ビニールハウスの中に並べ、田植まで毎日、潅水等の管理を行います。
STEP

土づくり

4月
農作物には、それぞれ適した土というものがあります。良い農作物には良い土が欠かせません。
深耕
・スタブルカルチでの深耕により有機物は土壌との粗混和で微生物が活性し腐植が促進します。
・粗耕起の役目もするため、太陽熱と風で土壌の乾燥を促します。
・硬盤層(不透水層)に亀裂を入れたり、固結した心土を破砕することで、下層土は膨軟になり、透・排水性がより向上します。
田んぼの均平化
レーザーレベラーで田んぼを±2.5㎝の精度で平らにします。
・代掻き作業の効率UP。
・高度な水管理が可能となる。
・除草剤等の効果が均一となり一回の使用で効果がある。
田起こし
トラクターを使って田んぼを耕す作業です。土を掘り起こして細かくし、土壌改良剤を撒きます。稲がすくすくと育つのに欠かせない重要な作業です。
代かき
用水路から田んぼに水を引き、土と混ぜ合わせて平らにします。
STEP

田植え

5月
いくつもの工程を踏んで整備した田んぼに、大切に育てた苗を植えていきます。
田植えの時期が農家にとって1年で最も忙しい時期になります。
水を張った田んぼに田植機でお米の苗を植えていきます。田んぼの隅の方は手で植えることもあります。
STEP

管理

6月〜8月
立派な稲に育つよう、日々様子を見ながら収穫に向けて最適な環境を保ちます。
水管理と中干し
・毎日、田んぼを見回り用水路より水を入れる。(各田んぼ水深5㎝以上)
・稲が分けつを始め25本くらいになったら田んぼの水を落とし土に亀裂が入るくらいに中干しを行う。
(理由)
①過剰な分けつを抑える
分けつを多くしても成熟しない穂が多くなるだけで無駄なエネルギーをつかうので、最適なエネルギー消費で育つ分けつ数が20~23本のようです。
②土壌中に酸素を送って根を健全に保つ
③土中のガス(硫化水素、メタンガスなど)を除く
④稲を飢餓状態にする事で、穂を作る時期を揃える
⑤土を固めて、稲の倒伏を防ぐ
⑥途中で土を固めることにより、稲刈り前に土が固りやすくする
草取りなど
夏の間に稲はすくすくと育っていきます。生長を促進するよう肥料をやったり草を取り除いたりしながら大事に育てます。天候や気温によってお米のできが大きく違ってきます。
病害虫防除
ラジコンヘリコプターによる病害虫(カメムシ、いもち病)による被害を防ぐため農薬の散布を行います。
STEP

収穫・出荷

9月〜10月
いよいよ収穫の時期を迎え、皆様の食卓へ。
稲刈り
秋になって田んぼが一面黄色く色づくといよいよ収穫です。コンバインを使って刈り取っていきます。穂先のもみだけを取って乾燥させて貯蔵します。
もみ摺り
もみからもみ殻を取り除いて玄米にする作業です。その時に出荷する分だけもみ摺りを行います。
みなさまの食卓へ
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